Skip to content

きょうのサイエンス

まいにち最新の科学に出会おう

Menu
Menu

合体中の巨大ブラックホール発見

Posted on 2024年6月20日 by H.T.

赤方偏移z = 6.05にある、合体過程にある2つのクェーサーの発見が報告された。これらのクェーサーは、すばる望遠鏡のハイパー・スプリーム・カム (HSC) 戦略的観測計画によって収集されたマルチバンドイメージングデータから、偶然発見されたものである。HSC J121503.42-014858.7(C1)とHSC J121503.55-014859.3(C2)は、ともに明るいLyα輝線を持ち、ブロード成分が明瞭である。2つのクェーサーは12kpc離れており、合体中であることを示唆する紫外光の構造によって橋渡しされていた。このクェーサーのペアは、これまでに報告されている中で最も遠方にある合体クェーサーのひとつであり、階層構造形成シナリオにおける銀河とブラックホールの形成について重要な洞察を与えてくれる。

元記事
Yoshiki Matsuoka et al 2024 ApJL 965 L4

これら「双子の巨大ブラックホール」が発見されたのは地球から129億光年彼方の「宇宙の夜明け」の時代である。2つのブラックホールは明るく輝く「クェーサー」と呼ばれる種類で、互いに衝突しようとしている痕跡が見られる。このようなペアとしてクェーサーが見つかることは珍しく、今回の発見はこれまでの最遠記録を更新するものであった。宇宙の中で、銀河やブラックホールは衝突と合体を繰り返しながら成長してきたと考えられているが、この研究は宇宙のごく早い時代において、そのような衝突が実際に起こっていたことを証明するものであるといえるだろう。

「宇宙の夜明け」に合体する双子の巨大ブラックホールを発見 | プレスリリース | 愛媛大学

投稿ナビゲーション

← 習慣行動と目標指向行動の関係とは?
代謝や食欲を制御するホルモンの構造の解明 →

Alphafold iPS細胞 OIST RNA SDGs すばる望遠鏡 インフレーション オルガノイド カーボンナノチューブ クェーサー クライオ電子顕微鏡 ゲノム シミュレーション スーパーコンピュータ タンパク質 ディープラーニング バイオマス パーキンソン病 ヒッグス粒子 ブラックホール プログラマブル生体分子 ホルモン ミトコンドリア 京都大学 共進化 分子ロボット 古細菌 名古屋大学 宇宙創成 東京大学 植物発生学 機械学習 理化学研究所 素粒子 脳 超伝導 農作物 進化 遺伝子 酵素 重力波

  • 宇宙の始まりを探究する研究を加速する新しい公式
  • 老化制御の切替えが鍵となる植物の常緑性戦略
  • 代謝や食欲を制御するホルモンの構造の解明
  • 合体中の巨大ブラックホール発見
  • 習慣行動と目標指向行動の関係とは?
© 2025 きょうのサイエンス | Powered by Minimalist Blog WordPress Theme