鉄をベースとした高温超伝導体は、次世代の超強力永久磁石の材料として有望視されている。しかし、その高温超伝導は、多結晶材料の粒界における超電流輸送を逆に阻害してしまうという課題を引き起こしていた。新しい研究では、研究者主導アプローチとデータ主導アプローチを融合させ、複雑な多結晶微細構造を操作するために機械学習が採用された。このアプローチにより、これまで報告されていた最も強いものより2.7倍強い磁場を持つ永久磁石を得ることに成功した。
Yamamoto, A., Tokuta, S., Ishii, A. et al. Superstrength permanent magnets with iron-based superconductors by data- and researcher-driven process design. NPG Asia Mater 16, 29 (2024). https://doi.org/10.1038/s41427-024-00549-5